ホステスをしていると、さまざまなお客様と出逢います。ときには、おさわり(タッチ)をしてくるお客様もいるでしょう。おさわりに対して、どのように対処すればよいか分からないとお悩みの方も少なくありません。
そこで今回は、おさわりするお客様への対処法について、おさわりされやすい人の特徴とともにご紹介します。

おさわりの基準は?

お客様に少しでもさわられたら「おさわり」と感じる人がいる一方、多少さわられる程度であれば「おさわりではない」と感じる人もいるなど、基準は人ごとに違います。
おさわりに明確な基準はなく、お店ごとにおさわりへの考え方は違います。そのため、所属するお店ごとに対応が変わるのです。入店しているお店のルールや基準を理解しておくことが大切です。
おさわりか否か判断に迷う場合は、お店のルールを確認してみたり、同僚やボーイなどに相談してみたりしましょう。

おさわりされやすい人の特徴は?

おさわりされやすい人には共通の特徴があります。そこでここからは、おさわりされやすい人の特徴をいくつかご紹介します。
お客様からのおさわりに悩んでいる場合は、自分が以下の特徴に当てはまっていないかを確認しましょう。

声が小さく気弱そう

気が弱くお客さんを持ち上げるタイプの女性がおさわりされやすい傾向にあります。
お客様に「おとなしそうな子」や「控えめな子」と思われると、おさわりやセクハラをしても大丈夫だと思われてしまいます。
声が小さく気弱そうな人は、おさわりしても反抗しないと思われてしまうでしょう。

男性に媚びて逆らわない

男性に媚びて逆らわない人もおさわりされやすいタイプです。これは、おさわりしても逆らわず受け入れてくれると思われるためです。
おさわりされやすい人は、お客様の言うことに対してすべて「YES」で答えます。気に入られたいからと、男性に媚びてどのような要求にも「YES」と答えていると、お客様は自分の言うことやすることはすべて受け入れてもらえると勘違いします。
自己主張をしないタイプは、おさわりやセクハラのターゲットにされる可能性があるため気をつけましょう。

露出が多い

露出が多い服装をしがちな人もおさわりされやすいタイプです。胸や脚などを露出していると、お客様が「俺のことを誘っている」と勘違いしやすくなるでしょう。
ホステスはさまざまなお客様と関わる仕事です。露出が多いと「隙がある子だ」「エロい子だ」と思って、おさわりやセクハラをしてくるお客様がいるため気をつけましょう。

下ネタが多い

会話に下ネタが多い人や下ネタに寛容な人もおさわりされやすいタイプです。特に、セックスアピールが強すぎる人は、おさわり被害に合いやすい傾向にあります。
下ネタが多い人ほどおさわりされやすい理由は、「下ネタOK=エッチなことが好き=お触りやセクハラもOK」と勘違いをするお客様がいるためです。
下ネタは男性ウケがよく、会話の流れで話す機会もあるでしょう。しかし、あまりにも下ネタばかり話していると、お客様は勘違いをしておさわりしてくる可能性があります。

おさわりしてくる人の特徴は?

お客様はおさわりしてくる方ばかりではなく、多くの方は距離感を保って接します。おさわりしてくる人には、共通して以下の特徴があります

・酔っ払っている
・お金を払えば何をしてもよいと思っている

お店はお酒を飲む場であるため、お客様が酔っ払うことはあります。酔っ払って気分がよくなり、おさわりしてしまうお客様がいます。
また、「自分はお金を払っているから」と傲慢な人もおさわりしてくる可能性が高いでしょう。

おさわりを防ぐための対処法

おさわりされることに不快感を感じるホステスは少なくありません。おさわりにお困りの方は、おさわりを防ぐために以下の対処法を実践しましょう。

・イスは浅めに腰掛ける
・触られない姿勢をキープする
・話題をそらして雰囲気を変える  
・お客さんの手を握る 
・できるだけ早めに叱る
・お客さんを紳士扱いする
・ボーイに助けを求める

それぞれの対処法について詳しく解説します。

イスは浅めに腰掛ける

お客様の隣に座る際は、イスは浅めに腰掛けることを意識しましょう。なぜなら、浅めに腰掛けることで、おさわりされた時にすぐに動けるためです。
深く腰掛けていると、おさわりされてもすぐに動けません。すぐに避難できるように、おさわりしてくるお客様の隣に座る際は、イスは浅めに腰掛けましょう。
また、浅めに腰掛けることで、距離は近いものの体は離れるため、適切な距離感を保てます。

触られない姿勢をキープする

正しい姿勢で接客をしていると、おさわりされることが減ります。正しい姿勢とは、背筋を伸ばして浅くソファーに腰掛け、自分の膝とお客さんの膝が触れるように座ることです。正しい姿勢をキープすることは見栄えがよいだけではなく、膝と膝が触れているためお客様も近距離に感じられます。
このような触られない姿勢をキープすることも対処法の一つです。

話題をそらして雰囲気を変える

会話に下ネタが増えてきたり、口説くような口調に変化してきたら、話題を大きく変えましょう。なぜなら、下ネタが増えるとおさわりしてもよいと勘違いしたり、口説く際におさわりしてきたりするお客様が少なくないためです。
会話の流れでこのような話題が増えてきたら、話題を変えておさわりされにくい雰囲気に持って行きましょう。会話の流れを変えるための話題をいくつか準備しておくことが大切です。

お客様の手を握る

お客様の手が身体に伸びてきたら、すかさずその手を取ることでおさわりを回避できます。
お客様は手を握られると喜びを感じます。お客様に喜んでもらいながらおさわりを止められるため、手を握る対処法はおすすめです。
おさわりを拒否すると、怒ったり不快に感じたりするお客様もいます。手を握ることで不快感を抱かせずにおさわりを阻止できるため、お客様との関係に悪影響を及ぼすことがありません。

できるだけ早めに叱る

お客さんがおさわりしてきたら、できるだけ早めに叱ることも対処法の一つです。
おさわりを断ったり嫌がったりしても、しつこく触ってくるお客様はいます。特に、酔っ払っているお客様は嫌がっていることをむしろ喜び、より触ってこようとすることもあります。
しつこい場合ははっきり言うことも大切です。明確に意思を伝えることで、お客様は「本当に嫌がっているんだ」と理解しておさわりを止めるでしょう。

お客さんを紳士扱いする

お客さんを紳士的なキャラにすることで、おさわりを含めたセクハラの防止ができます。この方法は、かっこつけたがりのお客様はもちろん、あなたに好かれたいと思ってるお客様にも効果抜群です。
お客様はお気に入りの子によく見られたい、かっこよく思われたいと思っています。そのため、紳士扱いすることでお客様に満足してもらえ、かつおさわりを防ぐことにつながるのです。

ボーイに助けを求める

前述のさまざまな対処法を試しても、しつこくおさわりしてきたり、理解してもらえなかったりするお客様もいます。自分で対処しきれない場合は、ボーイを呼んで注意してもらいましょう。
ボーイが見ていないところで触ってくるお客様もいます。万が一の際は自分でボーイを呼んで助けを求めましょう。

まとめ

ホステスになるとさまざまなお客様と関わりますが、必ずしも紳士的な態度でいるお客様ばかりではありません。おさわりをしてくるお客様はいるため、ご紹介した対処法を実践しておさわりを予防したり、止めてもらうように誘導しましょう。