ホステスはお客様と距離を縮めたり信頼関係を深めたりするためにアフターに行くことは珍しくありません。しかしときにはアフターに行けないこともあり、アフターを上手く断りたいこともあるでしょう。
そこで今回は、アフターの上手な断り方について、アフターとは何かやアフターを断っても次の来店につなげるテクニックとともにご紹介します。

アフターとは?

アフターとは、営業後にお客様と一緒に飲食店に行き食事をしたりお酒を飲んだりすることです。プライベートな時間をお客様のために使うサービスのようなもので、時給は発生しません。
とはいえ、アフターに行くことでお客様とより長い時間を過ごせるため、信頼関係を深めて距離を一気に縮められます。信頼関係を深めることで次回シャンパンを入れてもらえたり、今後の来店につなげられたりするのです。

アフターと同伴の違いは?

アフター同様に、店外でお客様と時間を過ごす方法として同伴が挙げられます。
「同伴」は、出勤前に店外で会うことを指し、「アフター」は退勤後に一緒にお店を出ます。つまり、同伴とアフターはお客様と過ごすタイミングが、出勤前か退勤後かの違いがあるのです。
また、料金発生の有無にも違いがあります。同伴は、同伴してもらうことで同伴料が発生します。一方で、アフターはお店に対しての追加料金は発生しません。

アフターの上手な断り方

アフターは売上アップやお客様との関係構築に役立ちますが、アフターに行けないこともあるでしょう。アフターの上手な断り方としては以下が挙げられます。

・翌朝早起きしなければないけないと伝える
・出会ったばかりの人とはアフターに行かないと伝える
・ペットを飼っていると伝える
・アフターはしていないと伝える
・同居の親が心配すると伝える
・先約があることを伝える

それぞれの断り方について詳しく解説します。

翌朝早起きしなければいけないと伝える

アフターを断る方法として、翌朝は早く起きなくてはいけないと伝える方法があります。アフターは営業後に一緒に食事に行くことであり、帰宅時間が遅くなることは避けられません。そのため、翌朝早起きしなければいけないこと伝えることで、アフターに行けないと理解してもらいます。
また、同伴だと時間が作りやすいと伝え、同伴に誘導することも一つの方法です。同伴は、アフター同様、店外でお客様と過ごすことで距離を縮めらます。確実に来店してもらえ、同伴料が発生するというメリットがあります。

出会ったばかりの人とはアフターに行かないと伝える

何回も来店しているお客様とだけアフターをしている、と伝える方法もあります。出会ったばかりの人とはアフターに行かない旨を伝えることで、アフターに行きたい人は来店の回数を重ねます。
また、安全面から考えても初対面の人は断った方がよいでしょう。複数回会って信頼関係を構築した後、アフターに行くことをおすすめします。

ペットを飼っていると伝える

飼っているペットに餌をあげるため、営業後は帰宅すると伝える方法もあります。家の事情であれば仕方がないと諦めるでしょう。
ただし、この方法は「飼っているペットの写真を見たい」のように追及される可能性があります。万が一に備えて、ペットを飼っていない場合は、実家や知人のペットなどなにかしらの写真を用意しておくことが大切です。嘘をついたことが発覚すると、お客様との信頼関係が壊れたり切れてしまったりする可能性があります。

同居の親が心配すると伝える

同居の親が心配すると伝えることでアフターを断る方法もあります。具体的には、「同居している家族に仕事の話をしていないから早く帰らないといけない」「遅くなると心配をかける」と伝えます。
親に仕事を秘密にしていることや、親に心配をかけると伝えることで、無理にアフターに連れて行ったり、強制したりする人は減るでしょう。また、親と同居していることが真実かを確かめることは困難であり、突き通しやすい嘘でもあります。

アフターはしていないと伝える

正直にアフターはしないと伝えてしまうこともひとつの方法です。
アフターは全くせずに売上を上げているホステスもいます。アフターをしないことで、店内で会う回数を増やすため、来店する頻度が増える可能性もあります。また、アフターを断った際にお客様間での不公平さを感じません。
ただし、アフターをせずに売上を上げるためには、店内で過ごす時間に十分満足してもらえるよう、接客に全力であたることが大切です。店内でいかによい印象を与えられるかが重要であり、高い接客スキルが求められます。

先約があることを伝える

他のお客様との先約があるため、今日は無理であることを伝える方法もあります。先約があることを伝えることは、早く来店するとアフターに行ける可能性があると印象付けることにもつながります。
早い時間から来店してもらえれば、長い時間お店にいてもらえたり、単価を上げたりを期待できるでしょう。

断っても次の来店につなげるテクニック

アフターを断ると、指名してもらえなくなるのではと不安に感じる方もいるでしょう。そこで最後に、アフターを断っても次の来店につなげるテクニックをいくつかご紹介します。

申し訳ない気持ちや態度を全面に押し出す

アフターを断る際には、申し訳ない気持ちを全面に押し出して断ることが大切です。なぜなら、申し訳ない気持ちが伝われば、相手も許す気になるためです。逆に、軽い気持ちで断っているように感じると、相手は「自分は必要ない」「自分とはアフターしたくない」とマイナスに感じ、次の来店につなげにくくなるでしょう。
次の来店につなげるためには、感謝の気持ちを伝えたうえで断ることがポイントです。

アフターを断った日はこちらから連絡をする

アフターを断った日には、必ずこちらから連絡をするようにしましょう。なぜなら、その日にお詫びの連絡を入れればお客様も悪い気はしないためです。
この際、次へのチャンスを期待させる内容について入れておくことで、お客様があなたのことを追いかけたくなるようにできます。次の来店につながることはもちろん、より自分に興味や好意を持ってもらえるきっかけになるでしょう。

次の約束をする

「今日は行けないけど」と次の約束をすることも、来店につなげるためのテクニックです。なぜなら、次の約束をすることで「行きたくない訳ではない」と印象付けることができるためです。
単にアフターを断っただけでは、相手は「自分とはアフターをしたくない」とネガティブに捉えてしまう可能性があります。次の約束をすることで、自分とアフターをしたいと捉えてもらえ、「次のアフターのために来店しなければ」と思ってもらえます。

アフターの代わりに同伴を提案する

アフターの代わりに同伴を提案することも一つのテクニックです。特に、同伴ならば出勤前の店外デートになるため、同伴料がもらえたり確実に来店してもらえたりするなどアフターよりもメリットが多いためおすすめです。
また、アフターを同伴に切り替えることで、行きたくない訳ではないことをアピールできます。

簡単に口説ける女性にならない

誰とでもアフターに行く女には見られたくないと伝えることもテクニックです。なぜなら、男性は手の届きそうで届かない女性を追いかけることが好きです。
男性の本能を刺激することで、自分の虜にしつつアフターを断っても嫌な気持ちにさせません。

まとめ

ホステスにおいてアフターは重要です。しかし、アフターに行きたくない時や、行けない時もあります。アフターを断る時は、お客様を不快にさせないことが大切です。アフターを上手に断る方法を身に付けましょう。