売れるホステスにとって、LINEは非常に便利な営業ツールです。一方で、メッセージの送り方によっては逆効果になってしまう可能性もあります。
本記事では、そのような「やってはいけない」返信の例や、気を付けるべきことについて紹介します。

やってはいけない返信は?

お客様にLINEをしているのに返信やご来店がない場合、何かやってはいけない返信をしている可能性があります。
やってはいけない返信とは、具体的にはどのような内容なのでしょう。
ここでは、逆効果になってしまいやすい返信についていくつか紹介します。

営業トークしか送らない

「次はいつお店に来れる?」や「同伴お願い!」のような一方的な営業トークばかりではお客様が離れてしまいますし、いずれブロックされてしまう可能性もあります。
こちらからの押し付けだけではなく、日常会話やお客様を気遣う内容を含めるようにすると好感を持ってもらいやすいでしょう。
来店を促すときも「新しいお酒が入ったから、飲んでいただきたい」というように、興味を持ってもらいやすい一言を付け加えることがおすすめです。

コピペがわかる文章

同じ文章をコピペしただけのメッセージは避けましょう。誰にでも使える一般的な内容になりやすいうえに、内容に矛盾が生じたり、バレてしまったりする可能性があります。
コピペされたメッセージは、印刷されたダイレクトメールと同じです。何の特別感もなく、自分は大勢の中の一人だという印象を与えてしまいます。
メッセージ全てをいちから考える必要はありませんが、必ずそのお客様だけに宛てた言葉を盛り込むようにしましょう。

相槌だけの超短文

長すぎるメッセージもお客様に心理的負担を与えてしまいますが、「オッケー」「そうだね」などの一言やスタンプだけの返信はあまり好ましくありません。
短かすぎる返信は雑な印象を持たれる上、相手からすると自分に興味がないと受け取られてしまいます。
また、このような内容ではどうしても会話が途切れてしまいかねません。こちらからも話題を振るように、次の会話を意識したメッセージを送ることを意識しましょう。

質問攻めにする

メッセージの中に質問を入れると返信しやすくなり、お客様のことをさらに深く知ることができます。しかし、一つの文章に何個も質問を入れると、お客様は質問攻めにされているような気持ちになり、返信が面倒になってしまう可能性があります。
答えやすい質問をし、会話のキャッチボールを楽しむようにすると、より親密度が深まり、来店の可能性が上がるのです。
また、 仕事の内容や会社名が文字に残ることを嫌がる人もいるため、LINEではお客様の仕事内容の話題は避けるようにしましょう。

自分本位な内容

自分の話ばかり送るのも、うんざりされてしまいます。特に愚痴やネガティブな内容ばかりのメッセージは避けるべきです。店に行ってまた愚痴を聞かされるのかと思うと、お客様の足が遠のいてしまいます。
ホステスはお客様の話を聞いてあげることが仕事です。自分のことを答えるのは、相手に聞かれたとき程度で構いません。
送信することが思いつかないときでも自分のことではなく、お客様が興味や関心を持っているジャンルからトピックを選んでみるとよいでしょう。

お客様から返信がないときのポイント

お客様から返信がないときには、つい後追いのLINEを送ってしまうこともあるでしょう。このような、後追いのLINEを送るときにも、相手との信頼を築くためのコツがあります。
ここでは、お客様からの返信がないときに送るLINEのポイントについて紹介します。

詮索する内容を送らない

返信がない理由について詮索するような内容は、お客様にプレッシャーを与えてしまう可能性があります。返信していないことを負い目に感じると、店に行くことに対する心理的ハードルが上がってしまう可能性があるためです。
お客様との関係は、長く続けることが重要です。もし返信が途絶えても、相手を責めるような内容を書くのではなく、定期的にメッセージを送りましょう。

連続で送ることは避ける

LINEに返信がないと、不安になって連続送信をしてしまうこともあるでしょう。しかし、返信が来ないときには、駆け引きに出ることも大切です。
こちらがメッセージを次々に送っていると、相手は何もしなくても連絡をもらえるため、返信するまでに余裕があると考えてしまいます。
ある程度時間を開けてから連絡をし、向こうからメッセージを送りたいと思える状況を作りましょう。ただし、連絡に間を置きすぎると、関係性が冷めてしまう可能性があります。相手からの返信には1日以内に返すよう心がけ、こちらからの連絡はある程度時間をおいてから送ってみるとよいでしょう。

直球の内容にする

返信をくれない理由を知りたいが、直接言えないというような心境に陥ると、変化球のメッセージを送ってしまうこともあるでしょう。そのようなメッセージは、受け取り手との間で齟齬が発生しやすく、お客様が責められているように感じてしまう可能性があります。
どうしても返信がないことに触れたい場合は、近況を訪ねるように、相手を思いやる気持ちを入れた内容のほうが好印象を与えられます。

まとめ

本記事では、営業LINEにおけるやってはいけないことや、お客様からの返信がないときの対応に関するポイントについて紹介しました。
心当たりがあった場合は、LINEの内容や使い方を見直してみるとよいでしょう。
営業LINEをうまく活用するためには、受け取った相手がどう感じるかを考えることが重要です。
相手の立場で考えて、うまくLINEが活用できれば、お客様との信頼関係を築け、お店の売上にも貢献できるでしょう。

【接客術】売れるホステスのLINEの活用術① では、「返信するときのポイント」について解説していますので、こちらもご覧ください。