ホステスとして売れるためにすることは複数あります。その一つは、お客様との信頼関係構築や売上アップにつながる同伴です。そこで今回は、同伴のためのやることリストや同伴の流れ、同伴をするメリットの紹介をします。

同伴とは?

同伴とは、出勤前にお客様と食事をしてから一緒にお店に行くことを指します。同伴をすることで、確実にお客様に来店してもらえます。2人でゆっくりと食事を楽しめ、お客様との距離を縮められるというメリットがあるのです。
また、クラブの開店直後の客入りは少ないため、その時間帯にお客様を呼べる点もメリットとして挙げられます。

同伴の流れ

同伴の基本的な流れは以下の通りです。

①接客時やメール・LINEで約束し、待ち合わせ場所や集合時間など詳細を決める
②お客様と待ち合わせをし、飲食やショッピングなどを楽しむ
③出勤時間に間に合うようにお客様とお店に行く

同伴で行く場所はお客様と相談して決めます。しかし、同伴後にお店に行くため、お店に行ける範囲の場所で過ごすことが基本です。

同伴のためのやることリスト

はじめて同伴をする場合、何をすればよいか分からないものです。そこで、いざ同伴する場合に迷わないように、「やることリスト」を把握しておきましょう。
ここからは、同伴のためにやることを一つずつご紹介します。

同伴は自分からお客様を誘う

同伴は、基本的に自分からお客様を誘います。お客様から誘われることを待っていては、なかなか同伴に誘われないものです。自分から具体的に提案しましょう。
「都合がよい日はいつか」「どこに行きたいか」などを相談します。または、「行きたい場所があるから付き合ってほしい」と誘ってみることもおすすめです。
同伴はお客様から誘われる場合もありますが、基本的には自分から誘いましょう。

営業LINEやメールで誘う

営業LINEやメールで具体的に誘います。LINEやメールでお客様を同伴に誘う際は、メッセージの送信は昼間の時間帯がおすすめです。なぜなら、昼間の時間帯に送れば休憩時間に目を通す機会が大いにあるためです。
お客様の職業はさまざまで働く時間も違うものの、多くのお客様は日中に働いているため、休憩時間を狙って誘うことで目に留まりやすいでしょう。返信が早ければその分予定も立てやすくなるため、お客様が読みやすい、かつ返信しやすい時間帯を狙って誘います。

同伴の約束は余裕をもって行う

同伴の約束は余裕をもって行いましょう。なぜなら、急な約束は予定を合わせにくいためです。
お客様の予定を早いうちに押さえておくことで、希望の日時に同伴しやすいのです。また、自身も同伴の予定を立てておくことで、その日のスケジュールが立てやすかったり、他の同伴の予定を立てやすくなったりします。
同伴の約束は直前に行うこともありますが、基本的には余裕をもって取り付けましょう。

お店は自分から提案する

同伴する日にちや時間、お店もすべて自分から具体的に提案が大切です。この際、
なぜ一緒にそのお店に行きたいかを伝えることが大切です。
同伴の場合、お客様は同伴料を支払わなければなりません。そのため、「同伴に行きたい」と思ってもらえる工夫が大切です。なぜそのお店にあなたと一緒に行きたいかを明確に伝えることで、お客様も同伴に前向きになる可能性が高まります。

匂いのつくお店は避ける

煙が多く出る焼肉店や香りが強い飲食店など、匂いのつくお店を同伴に選ぶことは避けましょう。なぜなら、営業時間前に匂いのつくお店に行くと、口臭や髪の毛の匂いに影響するためです。その日の営業に悪影響を及ぼしかねないため、匂いのつくお店は避けます。
お客様側から匂いのつくお店を提案された場合は、他のお店を提案してなるべく避けることをおすすめします。

同伴時のメイクや服装に気を付ける

同伴時のメイクや服装は、普段と気を付けるポイントが違います。なぜなら、同伴は明るい場所でお客様と会うためです。普段会う店内では比較的暗めの照明が使われているため、いつもとは違う明るさの下でお客様と会います。いつも以上にメイクに気を付け、お客様が「いつもと違う」とネガティブに感じたり、「明るい場所で見ると可愛くない」と思われたりしないようにしましょう。
また、ヒールの高さや歩きやすさなど、一緒に出かけるお客様のことを考えた服装選びが大切です。

同伴先で長時間過ごさない

同伴先では長時間過ごさないこともポイントです。なぜなら、同伴で長い時間を過ごしてしまうと、お客様はそれだけで満足します。
同伴では、話し足りないぐらいで切り上げることがベストです。話し足りない、物足りないと感じる程度のタイミングで切り上げることで、「もっとお店で話したい」「今日は長時間お店に居よう」と思ってもらえます。
同伴の後の営業につなげるためにも、同伴先で長時間過ごさないようにしましょう。

同伴も仕事の意識をもつ

同伴も仕事である意識をもって、プロのホステスとして振る舞いましょう。
同伴はただ行けばよいわけではありません。小さな気配りや会話にも気を付けて、お客様に「同伴は楽しい」と思ってもらうことが大切です。
同伴にはさまざまなメリットがあります。お客様との距離を縮め、継続的に同伴をしてもらえるように、同伴中も仕事の意識をもって一つひとつの言動に気を使いましょう。

同伴をするメリット

同伴をすることで、以下のメリットが得られます。

・同伴バックがもらえる
・お店からの評価につながる
・お客様と仲を深められる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

同伴バックがもらえる

同伴をすることで、同伴バックがもらえるというメリットがあります。
同伴バックとは、お店から同伴に対して支払われる報酬です。同伴をすると同伴料が発生するため、その一部を同伴バックとして受け取れます。
同伴バックをうまく増やすことは、収入を大きく上げるチャンスです。営業時間外の営業はなるべくしたくない方も、収入を増やしたい場合は積極的な同伴をおすすめします。

お店からの評価につながる

同伴がお店からの評価につながる理由は、お店の売上に直接影響を及ぼすためです。
同伴の後はお客様と共にお店に向かうため、確実に来店してもらえることで売上が上がります。お店からの評価は売上が大きく関係するため、同伴をして売上に貢献することでお店からの評価も上がるのです。
同伴出勤の回数が増えるとお店から高く評価され、翌月の時給が上がる可能性もあります。時給が上がれば、さらなる収入アップが見込めるでしょう。

お客様と仲を深められる

同伴をすることでお客様とより長い時間過ごすため、より親密になれます。
お店での接客の場合、指名を受けても途中で退席しなければならないときがあるでしょう。途中で退席するとお客様とゆっくり話す時間がなくなり、なかなか距離を縮められません。
同伴はお客様とお店の外での時間を楽しめるため、お客様の満足度が向上したり、仲を深められる可能性が高まります。
接待の際に自身が働くクラブを選んでもらえる可能性が高まるというメリットにもつながります。他にも、店内での話題に困ることがなくなるというメリットもあるのです。

まとめ

ホステスにおいて同伴は重要な仕事の一つです。
同伴と似たものにアフターがあります。同伴はアフターとは違って同伴バックがもらえたり、お店の評価につながったりするというメリットがあります。
同伴のやることリストを確認して、お客様を積極的に同伴へ誘いましょう。