ホステスになるからには、できるだけたくさんのお客様にひいきにしてもらいたい!と多くの方が考えていらっしゃるでしょう。好かれるホステスになる秘訣は、過去にたくさん売り上げを出しているホステスから学ぶのがおすすめです。
この記事では、好かれるホステスのトーク術をご紹介します。会話中にすぐに使えるワザも併せて紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

ホステスの会話の基本

クラブに来る多くのお客様は、何よりもホステスとのトーク(会話)を目的としています。トーク力を磨けば、必ず売り上げにつながります。
ここでは、ホステスが身につけたい会話の基本や心構えをご紹介します。

主役はお客様

ホステスがトークする際の心構えとして、主役はお客様であることを忘れてはいけません。せっかくお客様が卓についてくれたのに、自分の話ばかりしていると敬遠されてしまいます。
誰でも自分を主役にして盛り上げてくれたり、たくさん話をさせてくれたりすると嬉しいものです。
「お客様が主役、自分は聞き役」のマインドを忘れないようにしましょう。

否定をしない

お客様とのトークでは、お客様の言うことを否定しないようにしましょう。すべての会話をできるだけ肯定的にすすめ、お客様と自分の意見が食い違ったとしても、それを否定的に返さないのがポイントです。
例えばお客様が「仕事が大変でさ~」と話したときに、「でもみんな大変なんじゃないですか?」などと返してはいけません。「辛いですよね。最近はお忙しいんですか?」など、相手の言葉を肯定的に受け止めるように努めましょう。
もちろん、お客様によってはズバッと毒舌を返してくれるホステスがお好きな方もいるかもしれません。そのようなお客様が相手でも、信頼関係ができるまでは否定をせずに様子を見ていきましょう。

敬語を使う

また、どのお客様に対しても敬語を使うことは大変重要です。
初対面や知り合って間もない方であれば、言葉の選び方は慎重にするのが無難です。正しい敬語を使えるホステスであれば、それだけで「きっちりしている子だな」という印象を持ってもらいやすく得をする可能性が高いです。
無礼な言葉使いをしていると、トークは弾みません。お客様は友達ではなく、安くない金額を払ってホステスと会話をしにきています。お客様が積極的に話したくなるように、正しい言葉使いで会話することを心がけましょう。

ホステスの「さしすせそ」

ホステスの接客で基本になる、会話の「さしすせそ」を聞いたことはあるでしょうか。男性に気持ちよく会話させるテクニックを覚えるための語呂合わせです。
一流のホステスはこの「さしすせそ」を心得ていることが多く、トークで頻繁に使用しています。
会話の「さしすせそ」をどのように使えば効果的か、以下でご紹介します。

さすがですね

お客様が自慢話をしたり、何か嬉しそうな報告をしてきたときには、すかさず「さ」の「さすがですね!」を使いましょう。
「さすがですね!」は相手を持ち上げたいときに、とても便利な言葉です。ホステスが感情を込めて伝えることで、まるで自分が今までに生きてきた時間を認めてもらえるような気持ちになる方もいるでしょう。
お客様が褒めてほしそうなときは、惜しみなくこの言葉を使いましょう。

知らなかったです

「し」の「知らなかったです」も、とても有効な言葉です。
男性のお客様は優位に立つことが好きなので、知らないことを女の子に教えてあげているという状況は楽しく、気分が良く感じるものです。気分を良くした男性は、高い確率でさらに話を広げてくるでしょう。
お客様に知識を披露されたり、自分に少し難しい話をされたりしたときには「知らなかったです」を最初の一言にしてみましょう。

すごいです

「す」は、「すてきですね」「すごいです」「すばらしいです」などの褒め言葉です。
人は、誰でも褒められると嬉しいものです。特に、クラブには褒められたくて通うというお客様も多いので、たとえ小さな褒めポイントでも見つけたらすかさずに褒めるようにしましょう。
ただし、褒めるときは「何が素敵なのか」具体的に褒めることが必要です。具体的に褒めると言葉の信ぴょう性も増し、お客様をより嬉しい気持ちにさせることができます。

センスがいいですね

「せ」は、「センスがいいですね」です。ファッションに気を遣われているお客様や、見た目にこだわりがあるお客様には喜んでもらえる可能性が非常に高いでしょう。
センスは個性が出る部分なので、そこを褒められるとお客様は大変良い気分になります。ホステスである皆さんも、「その服高そうだね〜」と言われるよりは、「その服センスいいね〜」と言われたほうが嬉しいのではないでしょうか。
お客様が身につけているものをしっかり見て、褒めていきましょう。

そうなんですね

「そ」は、「そうなんですね」の「そ」です。
シンプルで直接的な褒め言葉ではありませんが、この言葉の言い方だけでもいろいろな表情を見せることができます。
嬉しい話のときは思い切り明るい笑顔で「そうなんですね!」と言ったり、深刻な話のときは「そうなんですね……」と同調したりすれば、お客様の話を肯定していると感じさせることができるでしょう。
会話の腰を折らないですむので、何を言っていいか困ったときや話題を変えたいときにも使える言葉です。

すぐに使えるミラーリングテクニック

会話テクニックのひとつである「ミラーリング」をご存じでしょうか。
ミラーリングとは、「鏡のように相手を真似る」という心理テクニックのことです。人は自分と同じタイミングで同じことをされると、親近感が沸き好意を抱きやすい心理的な傾向があります。
例えば以下のようにすると、お客様に「この子はなんだか波長が合うな」と思ってもらいやすくなります。

・お客様が水割りを飲んだら、自分も飲む
・お客様がゆっくり話す方なら、自分もゆっくり話す

楽しく会話をするために、ミラーリングを取り入れましょう。

まとめ

ホステスが売れるためにはさまざまな条件がありますが、特にトーク力は必須のテクニックです。
お客様は、ホステスとのトークを楽しみにお店に通われるといっても過言ではありません。ホステス側である程度トーク内容のコントロールができるようになってくると、お客様も自分自身も楽しめるでしょう。
お客様をよく観察しながら、会話のテクニックを適切に使っていきたいところです。
ぜひ今回ご紹介したホステスの会話術「さしすせそ」と、ミラーリングのテクニックをうまく使って、多くのお客様に愛されるホステスを目指しましょう。